こんにちは、キックボクシング歴4年のナス・カズオです!
今回は、2019年9月16日(月・祝)に幕張メッセで開催される「RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament」決勝戦の、那須川天心選手対キックボクサー・志朗選手の勝敗を大胆にも予想しました!!また、志朗選手のキックボクシングを始めたきっかけや戦績、ファイトスタイル、人柄などについて紹介していきます!
選手の背景や今までの道のりを予習しておくと、9月の決勝戦をより楽しく見ることができます。タイと日本を拠点に活躍している、タイと日本のハイブリッドと言える志朗選手について、一緒に予習していきましょう!
【目次】
- キックボクサー志朗プロフィール
- キックボクサー志朗の主な戦績
- 志朗選手がキックボクシングを始めたきっかけとは?
- 本場タイのムエタイ選手も圧倒する「志朗流ムエタイスタイル」とは?
- ファイトマネーを寄付する志朗。タイ仏教の教え「タンブン」とは?
- 初参戦で王者・工藤政英を破る、志朗のRISEルールへの適応力
- RISE決勝・那須川天心戦の勝敗予想
- 【裏テーマ】フィジカルトレーナー・永末ニック貴之はどちらのセコンドにつくのか?
- まとめ
キックボクサー志朗プロフィール
リングネーム:志朗
本名:松本 志朗(まつもと しろう)
生年月日:1993年6月23日
出身地:埼玉県
身長:165cm
得意技:パンチからのロー、前三日月蹴り
保有タイトル:現ISKAムエタイ世界バンタム級王者
所属ジム:キックボクシングBeWELLジム所属、ギャットペットジム(タイ)
日本国内での戦績:22戦17勝(8KO)1敗4ドロー
キックボクサー志朗の主な戦績
※戦績を羅列しているだけなので、飛ばし読みでも大丈夫です
■2016年1月10日 ISKAムエタイ世界バンタム級王座決定戦東京・後楽園ホール、3分5R。対戦相手:ダニエル・マッグウォーン(イギリス/チーム・ティュージム/ISKA世界バンタム級1位)。
結果:判定 / 志朗勝利(志朗が新世界王者となる)
■2017年1月 東京・後楽園ホール、3分5R。対戦相手:バカイペト・ニッティサムイ(タイ)。
結果:5R 3分10秒 KO / 志朗勝利
当時バカイペットはタイの7ch、BBTVのムエタイ中継で王者に君臨し、ムエタイバンタム級戦線で四天王のひとりとして知られる強豪でした。この一戦は、タイの一線級の選手にも負けない、という自信を志朗選手にもたらした試合といえます。
■2017年5月14日 ISKAムエタイ世界王座防衛戦東京・後楽園ホール、3分5R。対戦相手:アドリアン・ロペス(スペイン)。
結果:3R 1分50秒 KO / 志朗勝利
■2018年5月20日 名古屋ホーストカップ ISKAムエタイ世界王座防衛戦 3分5R 対戦相手:ゴンサロ・テバル(挑戦者・WPMF世界Sバンタム級王者/スペイン)
志朗 TKO勝利 2R2分43秒
■2018年11月17日 RISE129 両国国技館 対工藤政英(第3代RISEフェザー級王者・新宿レフティージム所属)
3対0志朗勝利
■2019年3月10日 RISE WORLD SERIES 2019 1st ROUND 58kg 3分3R大田区総合体育館 ウラジスラフ・ミキータス(ウクライナ)
3R TKO志朗勝利
■2019年7月21日 RISE WORLD SERIES 2019 2nd ROUND 58kg 3分3R延長1Rエディオンアリーナ大阪 ルンキット・ウォーサンプラパイ (タイ/ウォーサンプラパイジム/ラジャダムナンスタジアム スーパーフェザー級王者)
延長R 判定2-1※9-10、9-10、10‐9 志朗勝利
出典:志朗Wikipedia
志朗選手がキックボクシングを始めたきっかけとは?
志朗選手は、兄と姉の影響で5歳からキックボクシングをはじめました。 国内のジュニアキックでは敵なしでしたが、15才のタイでのムエタイデビュー戦で敗北を経験。本物の強さを求めて、タイにわたるきっかけとなりました。それ以降タイと日本を行き来し、タイ語もマスターしました。ムエタイデビュー戦での敗北が、タイで最強を目指すきっかけとなりました。
現在ではタイの強豪ムエタイジム・ギャットペットジムに外国人で初めて所属し、タイのギャンブラー*1からも、「KOで倒せる選手」として認知され、実力とともに人気も着実に上がってきています。
また、「ヒジありルールで世界一になる」のが志朗選手の目標でしたが、日本で生まれたので、日本のキックボクシングでも最強を目指しています。
本場タイのムエタイ選手も圧倒する「志朗流ムエタイスタイル」とは?
タイを中心に活躍する志郎選手ですが、志朗選手のムエタイは首相撲に徹底的に付き合いません。
いなして、
ラジャダムナン、ルンピニーの二代殿堂ランカー入りも、あと一歩まで来ています。
ファイトマネーを寄付する志朗。タイ仏教の教え「タンブン」とは?
志朗選手は、ファイトマネーをタイのエイズ孤児の支援や、熊本地震の被災地のために寄付をして
志朗選手の寄付という行動は、タイ仏教の「タンブン(功徳を積む)
まさに志朗選手は、日頃の行いもタイと日本のハイブリッドといえま
※志朗選手のチャイルドサポートプロジェクト「AMISTAD(アミスタ)」のブログによると、10代の頃よりファイトマネーの全てをタイとペルーの貧困に苦しみ子供達に寄付をしているそうです。
初参戦で王者・工藤政英を破る、志朗のRISEルールへの適応力
志朗選手は日本でも最強を目指すべく、2018年11月RISEへ初参戦しました。相手はいきなり、現役のRISEフェザー級王者・工藤政英選手でした。ヒジ無しルールでの試合は、中学生以来とのことでした。工藤選手の細かいパンチや接近戦に苦戦しましたが、ジャブやワンツーからの左右のローキックで、前足を真っ赤に腫れあがらせ、クリーンヒットの数が評価され判定により接戦を制しました。
ヒジ無し、首相撲無しのRISEルールでも十分通用することを証明し、この一戦が、RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament」に出場するきっかけとなりました。
RISE決勝・那須川天心戦の勝敗予想
僕は期待も込めて、志朗選手が3ラウンド左フックでKO勝ちと予想します!!
以下で志朗選手がKO勝ちするまでのプランを予測しました。
志朗選手がKOするプラン
まず両者がKOされた試合・技について、分析してみました。
志朗選手の唯一のKO負けが、ルンピニーでのジャアオスワヤイ・ソーデッチャパン戦の試合終了直前の右ハイキックからの飛び膝蹴りでした。
https://efight.jp/result-20180414_285039
カウンターを狙うスタイルだった天心選手は、 最近は自分からKOが狙え、試合全体を通してスピード、 スタミナともに落ちることのない、まさに穴のない選手です。
ですが、唯一倒れたメイウェザー戦で最初にダウンを奪われた技が、 耳裏にあてられた左フックでした。
次に、両選手がどのようにフィニッシュするかについてです。
右ハイキックからの飛び膝蹴りで倒れたように、志朗選手にとっては、天心選手のセンチャイキックや、胴回し回転蹴りなどの見えない角度からの攻撃は非常に驚異となります 。スタミナが切れる3ラウンドやふと気が緩んだ時が、一番危険と言えるでしょう。
しかし、志朗選手のパンチも相手を倒す力を持っています。徹底的にボディーストレート、左ボディ、左右のローキックで削り、 フェイントを丁寧に入れながら一発の左フックを狙うかもしれません。RISEルールでは相手と組んだ状態からのヒザが一発は認められているので、ガッチリつかんでからのヒザもおおいに狙っていく可能性があります。
最後に間合い関しては、中間距離は天心選手が得意としているので、 接近戦で距離を潰し、 相手のパンチの威力を半減させていくのではないのでしょうか。 当日まで、如何にフィジカルとスタミナを志朗選手が強化できるかが、鍵となると思います。
7月のルンキット戦でも、『ミドルキックは全然効かなかった』 とインタビューに志郎選手が答えたように、 攻撃をもらっても軸がぶれず非常にフィジカルが強いので、 テンプルやアゴにハイキックなどの蹴りをもらわない限り、 志朗選手が倒れる可能性は少ないでしょう。
判定になれば、 Cygamesがスポンサーについている天心選手が有利になることは 、確実でしょう。RISEの広告塔である天心選手を優勝させるシナリオを当然運営は考えるので、志朗選手が勝つのはKOしかありません。
非常に志朗選手が不利ですが、 同じ人間同士何があるか最後までわかりませんので、 志朗選手のポテンシャルに期待しましょう!!
【裏テーマ】フィジカルトレーナー・永末ニック貴之はどちらのセコンドにつくのか?
現WBA・IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥の世界戦でもバンテージを巻き、怪我をしやすかった、井上尚弥選手の拳を守ったことでも有名な、フィジカルトレーナー兼バンテージ職人の「永末ニック貴之」が8年ぐらい前から志朗選手のセコンドについています。プロレスラーのような大柄の男性を、セコンド近くで見たことのある方もいるのではないでしょうか?
RISE決勝戦のルンキット戦の前も、永末ニック貴之の合宿で志朗選手は肉体強化に努め、普段の55キロから58キロに増量しました。無尽蔵のスタミナとRISEルールに特化したスタイルで、ルンキットに判定勝利しました。
また志朗選手は、永末ニック貴之にバンテージを巻いてもらっているおかげで、拳のケガを気にせず思いっきりパンチが打てているそうです。
スタミナ強化、リカバリー、拳の保護という点で志朗選手は永末ニック貴之に絶大な信頼をおいています。
しかし、そのバンテージを巻く技術の評判などから近年永末ニック貴之は世界戦を戦うボクサー、UFCに参戦する総合格闘家など一流の格闘家からぞくぞくと指名を受けるようになりました。那須川天心選手もその一人で、ここ一年ぐらいは永末ニック貴之にバンテージを巻いてもらい、フィジカルトレーニングを見てもらっているのです。
そうなのです。RISE決勝戦で戦う志朗選手と那須川天心選手のフィジカルトレーナーは同じ人物なのです。
そこで気になるのか永末ニック貴之はどちらのセコンドにつくのか?ということです。
おそらく公平をきして、どちらのセコンドにも付かないことが予想されますが、万が一天心選手のセコンドに付いていれば、RISEと天心選手のスポンサーであるCygamesの大人の力が加わったことに、疑いの余地がありませんね。
9月は、クライアント同士の決勝戦
58kgトーナメントで
志朗vs那須川天心
が実現しました。
このトーナメントが決まった時からソワソワしてました。
正直ずっと気持ち悪い。
まあ思う事はありますが、両陣営と話し合いプロとして自分の仕事を全うします。
引用:2019年7月22日・パーソナルトレーナー永末"ニック"貴之Amebaブログより
永末ニック貴之がブログで言及しているプロというのは、どういったことを表しているのでしょうか?これは当日確認するしかありません。
永末ニック貴之がどちらのセコンドにつくのか?という視点で試合を見るのも裏テーマとして、とても興味深いといえます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、RISE ワールドシリーズ2019 -58kg トーナメント決勝戦の勝敗を大胆予想してみました。
また、志朗選手のキックボクシングをはじめたきっかけ、戦いのスタイル、タンブン(功徳を積む)という日々の行為などの背景を知ることにより、志朗選手の存在がより身近に感じられ、2019年9月のRISE決勝戦がより楽しみになったのではないでしょうか。
最後まで絶対に諦めない、志朗選手の魂の闘いを皆で応援しましょう!!
以上
ナス・カズオでした。
出典:rise-rc.com
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*1:タイでは、ムエタイの試合は賭けの対象となっていて、公営ギャンブルとして認められています