こんにちは、キックボクシング歴4年のナス・カズオです!
キックボクシングをはじめると、基本のワン・ツーをならいますよね。そこで、誰もが一度は疑問に思うのが「パンチの拳は縦にするのは間違いなのか?」だと思います。かくいうナスもそうでした。
普通は拳を返すから、横なのでは?と思う方も多いと思います。しかし、そこで思考停止するのはもったいないです。実はパンチは横拳より縦拳の方が当てやすいのです。
今回の記事では「パンチは横拳より縦拳の方が当てやすい」、その理由をわかりやすくお伝えしたいと思います。
【目次】
なぜパンチは横拳より縦拳が当てやすいのか?
結論から言うと、パンチ横拳より縦拳が当てやすい理由は「相手のガードをすり抜ける」ということです。横拳より縦拳の方が横幅が約1/2になるので、相手のガードの隙間からすり抜けやすくなるのです。日本拳法は基本縦拳でパンチを打ちます。そのため、日本拳法出身の渡辺二郎や猪狩元秀のパンチは相手のガードの隙間から入り込んで、相手に当てることができたといわれており。その縦券を武器に、輝かしい成績を両者ともおさめてきました。
ただし、ひとつ注意点をいうと、遠い距離から縦拳でフックを打つときは、しっかり踏み込んで近距離と同じような距離まで詰めて、フックを打ちましょう。なぜなら、縦拳であまり踏み込まず打つと、オープンブローになる可能性があるからです。縦拳でフックを打つ時は、近距離で拳の横の幅が一番狭くなるように打ち、相手のガードをすり抜けさせましょう。
縦拳を当てる、ポジショニングを探せ
さらにパンチを当てるにはコツがあります。それは、ポジショニングを工夫する、ということです。
写真をご覧ください。正面から相手を見たときのガードの隙間と、横のアングルから相手を見たときのガードの隙間をくらべています。ご覧のように、正面より横からのアングルのほうが相手の両手のガードの隙間の幅は広くなります。ですので、縦拳をさらに当てやすくするには、アングルやポジショニングを工夫することが必要なのです。ロマチェンのようにサイドステップを使い、真っ直ぐじゃないアングル・ポジショニングをとり、相手のガードの隙間が一番広くなるところで攻撃をすれば良いのです。
縦拳の当て方は、長島自演乙の試合から学べ
「K-1 MAX 09'日本一決定トーナメント」準決勝が縦拳を学ぶのに非常にオススメの試合です。長島自演乙選手のノーモーションの右ストーレートは縦拳でした。ガードをすり抜けて、何回も山本優弥選手に当てています。キックボクサーは横拳でパンチを打つ人がほとんどなので、日本拳法がベースにある長島自演乙選手の縦拳のパンチは、実際のマススパーなどでも参考になりそうです。パンチを打った後にサイドにステップするところも、真似したいポイントですね。
まとめ
今よりパンチを相手に上手く当てたいときは①拳を縦にする②アングルは正面ではなく、横から当てる、まずこの2つを取り入れれれば、格段に相手にパンチが当たりやすくなります。皆さんも是非、次のマススパーの練習の時に試してみてください。
以上
ナス・カズオでした。